人文地理学会では,大会・例会とは別に,研究発表とそれに関する討論,情報交換に重点を置く場として,1983年以来,研究部会を設けてきました。研究部会の設置は,会員からの設立(更新)申請にもとづき,理事会で設立に関する審議と決定を行います。2021年11月からの研究部会活動(現在の研究部会の更新を含む)を希望する会員は,下記の1~4の事項について記した1,000字程度の設立(更新)申請書を作成し,2021年8月20日(金)までに学会事務局へ必着にて提出してください。メール添付による提出で結構です。設立(更新)申請書の書式については『人文地理』第71巻第4号のpp. 470–472 に準じてください。なお,更新申請の場合は下記5の事項も別途作成の上,提出してください。
人文地理学会事務局 jimchi48 [at] yahoo.co.jp *[at]は@に置き換えてください。
理事会において設立が承認された研究部会については,その設立(更新)申請書を『人文地理』第73巻第4号に掲載します。なお,上記の設立(更新)申請書の字数が不足する場合には,別に資料を添付するかたちで補足してください。ただし,補足内容については『人文地理』には記載いたしません。
記
設立(更新)申請書の作成にあたってご留意いただきたい点
- 毎年11月の大会時に「部会アワー」を開催すること(オンライン大会開催時は除く)。
- 研究部会の部会開催は学部学生や一般市民などの非会員も参加できるよう配慮すること。
- できるだけ多くの参加者が得られるよう本学会の他の行事日程との重複を極力避けること。
- 近畿圏外での部会開催も視野に入れること。
設立(更新)申請書に必要な事項
- 発起人(会員5名程度,うち設置後に世話人代表(部会長)として活動できる会員を1名明記してください。)
- 研究領域
- 設置の趣旨
- 今後2年間の研究テーマと活動計画(研究成果の出版やシンポジウムの開催など,活動成果の公開や社会還元に関する計画ならびに見通しについても明記してください。)
- 《更新申請の場合に限る》2019年11月以降で現在に至るまでの活動実績(書式や記載内容については『人文地理』第71巻第4号の pp. 458–470 を参照ください。
人文地理学会における研究部会についての説明
人文地理学会集会委員会
人文地理学会の研究部会の特徴
本学会の研究部会について,少しでも多くの皆さまに足を運んでいただけるよう,研究部会について説明させていただきます。人文地理学会の研究部会は,複数の会場を使って様々な領域の研究が発表される大会,近年は特定のテーマや地域を取り上げて発表や報告,討議をおこなっている例会(通常の特別例会ではエクスカーションも実施)の他に,研究部会という活動があります。
研究部会は,相応に研究領域が絞り込まれていること,大学や大学院のゼミのように発表者を囲んで様々な質疑や提案がなされることなどから,その研究領域に関心のある方が研究部会の会合に参加すれば,研究をめぐって有意義な刺激を受けることができます。
もちろん,本学会への入会を検討している学部学生,大学院学生,現職教員,さらに一般来聴者の参加も大歓迎です。研究部会の会合の後は非公式に飲食を伴う情報交換と懇親の場が設けられることもありますので,同じテーマに関心を持つ方々との交流の絆を太くする契機としても有効です。
不断に新しさを問いかける研究部会
研究部会は,上記記事で設立(更新)申請を募集しているとおり,2年に一度の設立(更新)を重ねて今日に至っています。設立(更新)申請は,西暦奇数年8月下旬に集約され,理事会での審議を経て設置が認められれば,西暦奇数年の大会時(部会アワー)から2年間の活動が始まります。
発足してから40年近くに及ぶ研究部会は, 2021年5月1日現在で4つの研究部会を擁しています。マンネリ化を防ぐため中途で名称変更した研究部会もあるため,開催回数だけで研究部会の新旧は単純に比較できません。このように伝統を重んじながらも,研究部会は不断に進化(深化)を続けています。
研究部会の活動実績と活動計画
各々の研究部会は西暦奇数年の大会前に活動を終えます。そして全ての研究部会は2年間の活動実績を本学会の機関誌『人文地理』に掲載します。この記事は2年に1度の掲載ですが,2021年5月1日現在で最新のものは『人文地理』第71巻第4号(2019)に掲載されています(pp. 458–470)。この記事に続けて研究部会の更新申請書の内容(活動方針)も掲載されています(pp. 470–472)。両者の記事は『人文地理』第71巻第4号では一つにまとめられ,全体のタイトルが「研究部会の活動実績と研究部会の設立(更新)」となっています。
現在活動中の研究部会(2021年5月1日現在)
現在活動中の4つの研究部会について,世話人代表(部会長)・世話人(ともに敬称略)を添えて列記すると次のようになります。順序は部会開催を重ねた数が多い順,世話人の氏名は世話人代表(部会長)を先頭として50音順に記しています。
▶歴史地理研究部会
世話人代表《部会長》山村亜希,《世話人》飯塚隆藤,門井直哉,島本多敬,長谷川奨悟
▶地理思想研究部会
世話人代表《部会長》立見淳哉,《世話人》上杉和央,片岡博美,杉山和明,濱田琢司,二村太郎,森 正人,山口 晋
▶都市圏研究部会
世話人代表《部会長》山神達也,《世話人》稲垣 稜,木村義成,桐村 喬,鍬塚賢太郎,小原丈明,豊田哲也
▶地理教育研究部会
世話人代表《部会長》河本大地,《世話人》射手矢武,小橋拓司,阪上弘彬,佐藤浩樹,須原洋次,辰己 勝,西岡尚也
研究部会の会告や活動情報について
常に新しい情報を会員の皆様へ提供するために,本学会では『人文地理』第71巻(2019)より研究部会の会告(開催予定の詳細)の掲載を取りやめ,会告を人文地理学会ウェブサイトに掲載するよう方針を改めました。会告を閲覧するには,本学会ウェブサイト(https://hgsj.org/)にアクセスし,トップページ左側にあるバナー「例会・研究部会」をクリックします。これによって開くページの右上にある「「例会・研究部会」のお知らせ」をクリックすると開催予定の部会会告をご覧いただけます。また,会告が記載されているページを少し上の方へスクロールすれば,いま活動中の研究部会が開設しているFacebook やウェブサイトへのリンクがあり,ここからも研究部会の活動内容を知っていただけます。
人文地理学の一層の発展のために是非とも積極的に研究部会へ
研究のさらなる進展のためには,関心のある研究領域が近似している会員相互の議論や交流が欠かせません。会員諸氏におかれましては,非会員を含むお近くの皆様にもお声掛けいただき,是非とも研究部会へ積極的にお運びくださいますようお願い申し上げます。