日時:
2023年2月11日(土)14:00~16:30
2023年2月25日(土)14:00〜16:30
会場:
(対面)佛教大学宗教文化ミュージアム 宗教文化シアター(佛教大学広沢キャンパス)
京都市右京区嵯峨広沢西裏町5-26。JR嵯峨・嵐山駅より徒歩20分、京都市バス「広沢池・佛大広沢校前」すぐ、「広沢御所ノ内町」徒歩8分。詳細はホームページ参照。
http://www.bukkyo-u.ac.jp/about/access/other/#p04
テーマ:
地理学における写真資料の活用
趣旨:
写真は地理学の景観研究において核心的重要性を持つ資料である。しかし、近年の地理学研究において絵画など他の視覚資料がその表現内容や作成技法について慎重な議論がなされるようになったのに対して、写真については未だ議論が十分ではなく、むしろその撮影内容は恒常的で客観的な記録として無前提に扱われる傾向すらみられる。英語圏では撮影、現像における表現技術や材質といった写真資料の物質性への言及もみられており、地理学研究において写真とどのように向き合うかというのは喫緊の課題といえよう。そこで、今回は以下2つの視点から写真資料について再検討してみたい。
研究視点①:地理的探求の実践と景観写真の活用
以上のような問題意識に立った際、石井實(1926~2007)による「景観写真」の検討は重要な先行研究となる。そこではカメラ機材の特徴や制限、現像された景観写真の読み取り方に関する注意や議論が数多く含まれるからである。そこで、今回は椿真智子氏をお招きし、石井の議論を引き継いで行われている東京学芸大学の景観写真に関わる取り組みについてご紹介いただき、地理学における視覚資料としての写真を再検討する契機としたい。
研究発表:「景観写真を素材とした地理的探求と学び:大学での実践を通じて」
・・・・・・椿 真智子(東京学芸大学)
コメント:網島 聖(佛教大学)
研究視点②:古写真をめぐる地理的研究
以上のような問題意識に立った際、とりわけ近代期を対象とする歴史地理学研究では、絵葉書や写真帳を含む写真資料が過去の景観や土地利用を証立てる資料として用いられる機運が高まってきた。しかしそこには写真という特徴あるメディアを利用することによる注意点や課題も数多く存在するはずである。そこで今回は、近年、近代の都市文化を検討する上で写真資料を活発に用いた議論を展開する加藤政洋氏・河角直美氏をお招きし、歴史地理学研究における写真資料の利用について再検討する契機としたい。
研究発表:「歴史地理研究における写真資料の活用」
・・・・・・加藤政洋・河角直美(立命館大学)
コメント:麻生 将(二松学舎大学)
申し込み方法:
学会ウェブサイト、歴史地理研究部会のFacebook、歴史地理学メーリングリストにて公開する申し込みフォームにアクセス頂き、参加形式の希望など必要事項を入力してください。
今後の新型コロナウイルス感染症の蔓延状況によっては、開催方法に変更がある場合がありますので、開催方法等の最新情報を更新する2月上旬をめどに研究部会のFacebookをご確認ください。
なお、新型コロナウイルス感染症防止対策の一環として、宗教文化ミュージアムのウェブサイト内には通常の申し込みフォームを開設する予定はありませんのでご注意ください。
申し込みフォーム:
https://forms.gle/jfvtKXQ3bv9EcB1M9
申込期限:
研究視点①(2月11日開催):2023年2月7日(火)
研究視点②(2月25日開催):2023年2月21日(火)
連絡先:
網島 聖 E-mail: t-amijima[at]bukkyo-u.ac.jp
長谷川奨悟 E-mail: shogo-h[at]bukkyo-u.ac.jp
※[at]は@に置き換えてください