『人文地理』第63巻(2011年)目次

63巻1号

論説

中国雲南省のチベット族村落における移動牧畜の現代的意義
―その乳生産量からの検討―
・・・・・・・・山口 哲由(1)

1930年代奄美大島におけるカトリックをめぐる排撃と「排除の景観」の形成
・・・・・・・麻生  将(22)

研究ノート

タイ系民族アホムの稲作体系―インド,アッサム州の村落における事例研究―
・・・・・・・・浅田 晴久(42)

新産業都市における「柵内地区」の動態―大分市明野地区を事例として―
・・・・・・・・梶田  真(60)

2010年大会特別研究発表(78)

川口 洋:近代移行期の天然痘による疾病災害研究の課題
淡野明彦:地理学と観光研究
山﨑孝史:政治・空間・場所―「政治の地理学」に向けて―
荒木一視:食料の地理学―腹いっぱいうまいものを食えることのために―

彙 報(102)
「人文地理」投稿規定(104)
「人文地理」執筆要領(105)
Notes for Contributors of English Papers (107)
人文地理学会入会案内(109)
会告(112)

63巻2号

論説

Conversion of Agricultural Land and its Impact on Peasants in Hanoi
Suburbs During Rapid Urbanization: A Case Study of Me Tri Commune
・・・・・・・・NGUYEN Thi Ha Thanh(1)

広域食品流通とフードセキュリティ上の脆弱性
―三笠フーズ社の事故米穀不正規流通を事例として―
・・・・・・・荒木 一視(18)

研究ノート

山村における棚田維持の背景―長野県中条村大西地区を事例として―
・・・・・・・・吉田 国光(37)

フォーラム

アジア地域の研究と地理教育(第10回公開セミナー)
石川義孝・澤 宗則:「アジア地域の研究と地理教育」を終えて (53)
川端基夫:地域のストーリーを読み解く地理をめざして
―ローカル・コンテキストとはどのようなものか―(55)
松村嘉久:北京に住まう人々の生活空間と暮らし (59)
横山 智:焼畑再考―焼畑は環境破壊の原因か? (64)
森本 泉:ヒマラヤの環境と社会 (68)

例会・研究部会要旨

[例会]
原口 剛:対話から地図を生み出す
―地理学的アプローチによる文化創造の実践― (72)
本岡拓哉:都市マイノリティの場所の記憶を記録する
―こりあんコミュニティ研究会での活動から― (72)
稲田七海:流動化する社会の生活像と福祉地理学の可能性 (73)
北川眞也:社会が生まれる場所の地理学的知 (73)
[歴史地理研究部会]
安田真紀子:近世奈良と絵図屋筒井家の出版活動 (75)
[地理思想研究部会]
北川眞也:地政学的想像力から逃れるために
―イタリアにおける政治空間論の現在性― (77)
[都市圏研究部会]
石川雄一:地方中規模都市域における小売業構造の変化と都市政策
―西九州の都市を事例に― (78)
[地理教育研究部会]
大関泰宏:新学習指導要領下での小学校社会科教科書 (81)
[歴史地理研究部会]
加藤幸治: 環境のシステム論的理解からの脱却 (83)
池口明子:沖縄島の干潟における環境変化と知識の正統性 (85)
帯谷博明:水環境のガバナンスをめぐる現代的課題 (86)
[都市圏研究部会]
竹下修子・花岡和聖:愛知県のトルコ人労働者―トルコ人コミュニティと
子どものイスラーム教育との関係性から― (89)
石川義孝:地図でみる日本の外国人―現状と課題― (90)
[地理思想研究部会]
稲垣 稜:大都市圏外縁地域における人口移動―岐阜県を事例に― (93)
村田陽平:日本における「感情の地理学」の構築に向けて
―北海道浦河町の事例から― (93)

会告(95)

63巻3号

論説

少子高齢社会における親子近接別居への展望
―千里ニュータウン南千里駅周辺を事例として―
・・・・・・・・香川 貴志(1)

展望

学界展望(2010年1月~12月)(21)
総説 学史・方法論 地域研究・地誌 経済地理一般 政治地理 社会地理
文化地理 数理・計量・地理情報 地理教育 人口 村落 都市 農林業
漁業 製造業 流通・交通・サービス ツーリズム 自然環境・災害 歴史
地理(先史・古代) 歴史地理(中・近世) 歴史地理(近・現代) 地図

研究ノート

日本の食品企業による中国生産拠点の立地再編
―冷凍食品企業2社の事例を中心に―
・・・・・・・・後藤 拓也(70)

研究部会要旨

[歴史地理研究部会]
加藤政洋:戦後沖縄の都市形成と「空間の政治」(87)
[都市圏研究部会]
小泉 諒:バブル経済期以降の東京大都市圏における空間構造とその変化(88)
桐村 喬:1990年代後半以降の京阪神大都市圏における居住地域構造の変容(89)

彙報(93)

63巻4号

論説

大正・昭和初期の鰊漁業の衰退にともなう漁家経営の変容
―北海道高島郡南家を事例に―
・・・・・・・・服部亜由未(1)

労働運動による空間の差異化の過程
―1960―70年代の「寄せ場」釜ヶ崎における日雇労働運動を事例として―
・・・・・・・・原口  剛(22)

研究ノート

沖縄・古宇利島における架橋化による社会変容
・・・・・・・・前畑 明美(42)

フォーカス

健康と場所―近隣環境と健康格差研究―
・・・・・・・・中谷 友樹(58)

研究部会要旨

[地理教育研究部会・歴史地理研究部会]
德安浩明:歴史地理学研究と高校地理教育の連携(76)
松田隆典:中学校社会科における地理的分野と歴史的分野の連携(77)
須原洋次:地理歴史科総合科目の趣旨とねらい(77)
[地理思想研究部会]
高木博志:文化財と現地保存主義をめぐる歴史と課題(79)
大橋昭一:現代マスツーリズムに関する理論的検討(80)

彙報(82)

2011年 人文地理学会大会発表題目,特別研究発表概要(84)

63巻5号

論説

19世紀における伯耆国日野川流域の鉄穴流しにともなう水害と対応
・・・・・・・・德安 浩明(1)

水害常襲地域における農地復旧の特徴と景観形成―天竜川下流域を事例として―
・・・・・・・・山下 琢巳(22)

研究ノート

喜田貞吉の歴史地理学―未発表の講演録・講義ノートの分析を中心に―
・・・・・・・・川合 一郎 (41)

18~19世紀の越後三条町における雁木通りの形成と機能
・・・・・・・・渡邉 英明(57)

研究部会要旨

[例会]
中林  保:鳥取城下町の形成(72)
平井松午・鳴海邦匡・塚本章宏:鳥取城下町の歴史GIS分析―鳥取御城下全図・市街実測図をもとに―(72)
佐々木孝文:鳥取旧城下町の近代都市への展開(73)
山下博樹:地方都市鳥取における中心市街地の今日的課題と取り組み(73)
[地理教育研究部会]
川本  真・山根公徳・大家久明:「社会科副読本『わたしたちの大津』の編集について」(75)
今本  暁:地域調査の指導と評価(76)
[都市圏研究部会]
上田琢也:今井空き家バンクの取り組み(77)
米村博昭:空き家バンクを支えるしくみの構築について(77)

彙報(80)

63巻6号

Special Issues

Characteristics of Japan―born Japanese in the United States : Students, Non―students, and Recent Brides of Non―Japan―born American Citizens
・・・・・・・・LIAW Kao―Lee and ISHIKAWA Yoshitaka(1)

Local Development in the Higashi Osaka Industrial District
・・・・・・・・David W. EDGINGTON and NAGAO Kenkichi(25)

The impact of the Trinity Reforms and the Heisei Mergers on processes of peripherisation in Japan’s mountain villages
・・・・・・・・Volker ELIS(44)

Commemoration, Conservation, and Commodification : Representing the Past in Present―Day Tokyo
・・・・・・・・Paul WALEY(57)

文献解題

David W. Edgington: Reconstructing Kobe: The geography of crisis and opportunity
・・・・・・・・香川貴志(74)

例会要旨

齊藤知範:犯罪不安と公共空間における子どもの安全(76)
雨宮 護:都市計画と「安全・安心」:防犯まちづくりのこれからを考える(77)

彙報(78)
受贈文献(83)
訂正(88)
会告(97)

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