日 時:
2018年8月4日(土)14:00~17:00
会 場:
京都大学吉田キャンパス 吉田南構内 人間・環境学研究科棟 4階 433講義室
京都市左京区吉田二本松町(http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_ys.html)
上記サイト構内マップの「89」の建物。当日は、建物の南側の入口が開いています。
入口を入って左手のエレベーターで4階に上がると、正面の教室が会場です。
テーマ:
卒業論文の発表会-近世地誌と地理的知識の形成―
研究発表:
① 貝原益軒の歴史/地理的知識の形成と福岡藩政・・・竹内祥一朗(京都府立大学・院)
② 『雍州府志』成立の意義について・・・・・・・・・・・・・・・西村渉(京都大学・院)
コメント:①米家泰作(京都大学),②長谷川奨悟(佛教大学)
司会:山村亜希(京都大学)
趣旨:
当部会では、近年、歴史地理学分野の卒論・修論発表の場を設けている。今回は、近世地誌を作者の行動・経歴や思想、政治・文化的環境に着目して考察した2卒論の発表となる。竹内祥一朗論文(京都府立大卒論)は、貝原益軒が福岡藩の中で『黒田家譜』や『筑前国続風土記』を編纂する過程を、貝原の読書と著述、移動や交流といった行動と政治環境をふまえて考察し、その歴史/地理的知識の形成を論じている。西村渉論文(京都大卒論)は、中国地誌を模倣して編纂された特異な様式の京都地誌である『雍州府志』の意義と後世に与えた影響を、作者・黒川道佑の経歴や活動をふまえて検討し、近世京都の出版地誌類における『雍州府志』の位置づけを考察した。それぞれの論文に近い研究領域のコメンテータをお願いした。歴史地理学に関心ある若い方々と、研究の最前線の歴史地理学者とが交流することで、ともに世代を超えて刺激が得られることを期待したい。
連絡先:山村亜希(京都大学) E-mail: yamamura.aki.8m[at]kyoto-u.ac.jp [at]は@に置き換えてください。