- この規程は,人文地理学会の会誌『人文地理』に投稿された論文等の審査にあたって,編集委員会の審査手順を示すものである。審査は,原稿の形式や内容を仔細に検討する「査読」,または,主に形式のチェックを行う「閲読」をもとに,編集委員会の合議により行う。自由投稿による論説,展望,研究ノート,およびフォーカスは査読の対象とする。書評と,編集委員会からの依頼による展望,フォーカス,学界展望,および特集号掲載論文の一部については,原則として閲読の対象となる。
- 投稿原稿は,原則として年6回土曜日に開催される編集会議の3週間前の月曜日までに,人文地理学会編集委員会に届けるものとする。編集会議の日程と投稿締切日は,会誌の各巻第1号および本学会ウェブサイトに掲載される。
- 査読対象の論文については,編集常任理事(編集委員長)と編集総務(編集副委員長)が,専門分野等にもとづき査読者を選定する。査読者は2名以上とし,少なくとも編集委員1名と,編集委員以外の人文地理学会会員1名を含むものとする。査読者はいずれも、当該論文と利益相反のない者を選定しなくてはならない。
- 査読者は,「『人文地理』投稿規程」を踏まえ,日本語論文は「『人文地理』執筆要領」に基づいて,英語論文は “Notes for Contributors of English Papers” に基づいて,編集委員会が定める内規に従い厳正に審査する。
- 査読者は,それぞれの査読報告書を直近の編集会議に提出する。提出に際し,査読者は互いの評価を事前に伝えてはならない。評価のランクは,S 評価,A 評価,B 評価,C 評価,D 評価の5段階とする。評価の詳細については,「査読原稿の評価の規準」を参照のこと。
- 編集委員会は編集会議において,査読者の査読報告書の評価に基づく入念な審議を経て,投稿原稿の評価を最終的に決定し,査読結果通知書を投稿者に速やかに送付する。査読結果通知書の日付から1年を超えて再投稿された原稿は,新規投稿として取り扱う。B 評価または C 評価の投稿論文の取り下げを希望する場合は,速やかに編集委員会まで連絡のこと。
- 編集委員会は,投稿原稿について掲載の可否が確定するまで,上記の手順により編集会議における審議を繰り返す。
- 閲読の対象となる投稿原稿は,原則として「査読原稿の評価の規準」に基づく審査は行わない。ただし,編集委員会で合議のうえ修正や再考を求めることがある。
- 論説,展望,研究ノート,フォーカス,および各種の英語論文は,会誌掲載時に,投稿受付日と受理日を論文冒頭の所定欄に明記する。投稿受付日は,新規投稿原稿の人文地理学会編集委員会への到着日とする。受理日は,編集会議で S 評価または A 評価となった日とする。