『人文地理』第61巻(2009年)目次

61巻1号

展望

言葉と物―英語圏人文地理学における文化論的転回以後の展開―
………森 正人 (1)
Towards Multiscalar Spaces of the territorial Logic of Power: A Critical Reflection on Harvey’s ‘Accumulation by Dispossession’
………Bongman SEO (23)

研究ノート

地域ブランド推進体制における産地経済の諸相―宮崎県西都市のマンゴー産地を事例として―
………中窪 啓介 (39)

文献解題

Cai Yunlong ed.: Recent Progress of Geography in China
………荒木 一視 (60)

2008年度大会特別研究発表

上田 元:東アフリカ農村における経済自由化と自然資源管理
………池谷 和信 (64)
菊池 俊夫:東京大都市圏の近郊農村におけるルーラリティの再生とその持続的システム
………水嶋 一雄 (69)
伊藤 悟:モバイルGISとフィールドワーク
………若林 芳樹 (73)
山口 幸男:地理教育の本質論的考察
………竹内 裕一 (79)

研究部会要旨

〔歴史地理研究部会〕……… (86)
安室 知:伝承カモ猟の文化資源化とワイズ・ユース
田和正孝:近代期の東アジアにおける石干見漁―台湾・日本の漁業権資料をふまえて―
Philip Brown:19世紀の越後平野における土地割換制度と自然環境―GIS分析の試み―
〔地理思想研究部会〕……… (92)
栗島 英明:地域レベルの環境ガバナンスにおける環境評価のあり方―複雑な環境問題を,科学性を保ちながら,どう評価するか―
〔都市圏研究部会〕……… (96)
久保 倫子:水戸市中心部におけるマンション購入世帯の居住地選択―現在地選択に関する意思決定過程に注目して―
〔地理教育研究部会〕……… (98)
村山 朝子:百年前のスウェーデンの地理読本『ニルスの不思議な旅』誕生の経緯とその背景

彙報 (101)
「人文地理」投稿規定 (104)
「人文地理」執筆要領 (105)
Notes for Contributors of English Papers (107)
人文地理学会入会案内 (109)

61巻2号

論説

「二層の広域圏」の「生活圏域」構想に関する考察と提言
………森川  洋 (1)

研究ノート

水戸駅という若者の居場所
………市川 和子 (16)
地方都市在住高齢者の「食」を巡る生活環境の悪化とフードデザート問題―茨城県水戸市を事例として―
………岩間信之・田中耕市・佐々木緑・駒木伸比古・齋藤幸生 (29)
国家主権と難民認定―権限委譲後のスコットランドにおける庇護申請者の処遇―
………山口  覚 (47)

例会・研究部会要旨

〔例会〕……… (67)
宮崎 猛:日本のグリーン・ツーリズムの政策展開と今後の課題
広瀬敏通:日本のエコツーリズムの政策展開と今後の課題
石原照敏:スイスにおけるエコ/グリーン・ツーリズムの展開と地理学的アプローチの意義
フンク・カロリン:地域にとってのエコ/グリーン・ツーリズムとは
〔地理思想研究部会〕……… (92)
Tim Oakes:Alchemy of the Ancestors: Rituals of Genealogy in the Service of the Nation in Rural China
(祖先の錬金術―中国農村における国家支配下の族譜の儀礼―)

彙報 (72)
会告 (74)

61巻3号

論説

地域芸能の改造と博覧会的空間―越中おわら節の振付をめぐって―
………長尾 洋子(1)

展望

学界展望(2008年1月から12月)……… (21)

総説 学史・方法論 地域研究・地誌 経済地理一般 政治・社会 文化地理
数理・計量・地理情報 地理教育 人口 村落 都市 農林業 漁業 製造業
流通・交通・サービス ツーリズム 自然環境・災害 歴史地理(先史・古代)
歴史地理(中世) 歴史地理(近世) 歴史地理(近代) 地図

研究ノート

郷土玩具と地域像―岡山県美作地方の泥天神の現在―
………岡本 憲幸(63)

フォーカス

日本における知覚・行動地理学の回顧と展望
………若林 芳樹(80)

例会・研究部会要旨

〔例会〕……… (96)
高橋 春成:拡大するイノシシ問題と私の活動
岸上 伸啓:アラスカ先住民イヌピアックとホッキョククジラの関係の変化
縄田 浩志:乾燥熱帯沿岸域における人間・ヒトコブラクダ関係
〔都市圏研究部会・地理教育研究部会合同研究部会〕……… (97)
南 紀史・中田悠志:地域調査におけるインタビュー調査と参与観察の実践―立命館高等学校高大連携科目「京都学研究I・II」での実践報告―
大西 宏治:地理学からみる地域安全マップ
香川 貴志:環境保全先進国ドイツのギムナジウム教科書の読解
戸井田克己:地理教育における「都市」の取り扱いと課題

彙報 (102)
会告 (104)

61巻4号

論説

分布・境界と進化―アルフレッド・ラッセル・ウォレスの生物地理学方法論―
………野尻 亘(1)
近世の民俗行事からみた都市と周辺地域との結合関係―京都における六斎念仏を事例に―
………本多 健一(20)

研究ノート

介護保険制度の受容に伴う高齢者ケアと相互扶助の変容―上甑島旧里村を事例として―
………稲田 七海(36)

文献解題

企画:張■明,編集:◆健熙『老上海百業指南―道路機構廠商住宅分布圖』(■は僉編にリ,◆は口冠に天)
………香川 貴志(56)

例会・研究部会要旨

〔例会〕……… (58)
王生 透:地域づくりの基礎となるフィールドミュージアムの構築―考え方と推進プロセス―
柳井 雅也:YKKの海外事業戦略―中国進出を中心として―
田林 明:農村空間の商品化による黒部川扇状地の地域振興
宮口 ■廸:農山村の存続の意義とポスト過疎法に向けての議論(■は人偏に同)
〔歴史地理研究部会〕……… (61)
今里 悟之:村落耕地における筆名の民俗分類―命名の基準と空間単位―
春田 直紀:空間認識の時代間比較史―語彙分析からのアプローチ―
「Historical GISの地平」シンポジウム
〔都市圏研究部会〕……… (67)
十時 惟友季:敷地単位地図を用いた微視的な都市景観研究―土地利用・建物形態と土地所有に着目して―
佐藤 英人:東京大都市圏におけるオフィス移転の特徴―オフィスの移転経歴データセットの作成とその利活用の視点から―

彙報 (72)
2009年 人文地理学会大会発表題目,特別研究発表概要 (74)

61巻5号

論説

交通調整の戦前・戦後と都市交通審議会―大阪市の市内交通機関市営主義の形骸化をめぐって―
………三木 理史(1)

研究ノート

参加者のネットワークからみた地域SNSの特性―岡山の「スタコミ」を事例に―
………和田  崇(20)
介護保険制度改正に伴う市町村の権限拡大と地域への影響―神奈川県藤沢市の事例―
………畠山 輝雄(37)

フォーラム

人と動物をめぐる地理学・地域研究の現在(第266回例会)
人と動物をめぐる地理学の役割
………池谷 和信(55)
拡大するイノシシ問題と私の活動
………高橋 春成(57)
アラスカ先住民イヌピアックとホッキョククジラの関係の歴史的変化
………岸上 伸啓(64)
乾燥熱帯沿岸域における人間・ヒトコブラクダ関係
………縄田 浩志(68)
〈人―動物〉関係史の視点―高橋・岸上・縄田報告へのコメント―
………米家 泰作(72)

研究部会要旨

〔歴史地理研究部会〕……… (74)
山本 理佳:「近代化遺産」創出の現場―持ち出される「地域」の両義性―
土居 浩:『掃苔』の総体を相対化する―リサーチ・エンタテイメントの前哨―
小原 丈明:土地所有からみた都市の展開―近現代の大阪駅周辺―
牛垣 雄矢:近代期の東京における大縮尺地図の利用とその意義
〔地理思想研究部会〕……… (80)
安藤 哲郎:文学・記録に記述された平安京
成瀬 厚:歩きて街に言葉を刻み―オースター『ガラスの街』の分析―
〔都市圏研究部会〕……… (84)
豊田 哲也:地方都市の再生は可能か
藤井 正:コンパクトシティと地域政策
藤塚 吉浩:地方都市中心市街地活性化の課題―高知市を事例として―
荒木 俊之:まちづくり3法の見直しと大型店の立地動向―岡山市・高松市・倉敷市の事例から―
藻谷 浩介:コンパクトシティはいかにすれば実現するのか
山神 達也:近年の近畿地方における市区町村人口の変動過程―自然動態と社会動態の関係を中心として―
伊藤 香織:非集計データから求める集積の空間範囲―東京都区部の密度と変化―
〔地理教育研究部会〕……… (94)
川田 力:地理教育の未来をひらく
南 再俊:NIEによる地域学習の実践
釜井 智行:協同的な学び合いによる地域学習の実践
森 泰三:高校地理のGISの活用と課題研究

61巻6号

Special Issue

Historical Geography of Japan: Editorial Note
………FUJITA Hirotsugu(1)
Data Analysis System for Population and Family Studies on Japan in the 17th―19th Centuries
………KAWAGUCHI Hiroshi(2)
The Spatial Recognitions of Toshimichi Okubo and the Formation of Regions in Modern Japan
………YAMANE Hiroshi(23)
Inheritance and Characteristics of Bullfighting in Japan
………ISHIKAWA Nao(42)
Changes in Residential Structure in 20th―Century Kyoto City
………KIRIMURA Takashi(56)

公開セミナー

第9回公開セミナー「人口減少を地理学から考える」………(78)
大江守之:人口減少社会の家族と地域―親密圏の縮小と公共圏の再構築―
酒井高正:近畿地方の人口減少の地理的分布を考える
根田克彦:近畿地方における人口減少地域の小売業の動向
吉田雅樹:奈良県の過疎地域の現状と取組事例
作野広和:人口減少社会における中山間地域―中国地方の集落の実態を中心に―

研究部会要旨

[地理思想研究部会]………(81)
荒又美陽:フランス植民都市計画とその遺産―衛生・万博・観光―

彙報(83)
受贈文献(88)
総目次(94)
会告(104)

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