『人文地理』第67巻(2015年)目次

第67巻1号

論説

近世後期京都における商家奉公人の雇用と再生産―平野屋遠藤家を事例として―
・・・・・・・・長島 雄毅 (1)

展望

「創造農村」に関する概念的検討に向けて―地理学的視点からの提起―
・・・・・・・・杉山 武志 (20)

研究ノート

賃金の規定要因からみた日本生まれの在米日本人の特徴―アメリカン・コミュニティ・サーベイを用いた分析―
・・・・・・・・花岡 和聖・リャウ カオリー (41)

フォーカス

京都大学が所蔵するスウェン・ヘディンにかかわる絵画資料について―1908年におけるヘディンの日本訪問による遺産とその意義―
・・・・・・・・田中 和子 (57)

2014年大会特別研究発表 (71)

横山 智:生業変化の研究―移行経済下のラオス農山村の文化・政治生態学―
山根 拓:近代日本の地域形成研究―視覚・成果・課題―
西原 純:平成の大合併の検証・総括と地理学―広域自治体の誕生と三つの庁舎の方式から―
橋本雄一:マイクロジオデータからみた積雪寒冷地の都市変化と災害リスク

研究部会要旨

[歴史地理研究部会]
渡辺康代:近世城下町における祭礼の変化に関する歴史地理学的研究―伊賀国上野および下野国烏山を事例として― (92)

「人文地理」投稿規定 (96)
「人文地理」執筆要領 (97)
Notes for Contributors of English Papers (100)
人文地理学会入会案内 (102)

第67巻2号

展望

空間・身体・「障害」―英語圏地理学における障害研究の動向から―
・・・・・・・・久島 桃代 (1)

研究ノート

近代的温泉観光地の形成と都市開発―大分県別府市を事例に―
・・・・・・・・中山 穂孝 (20)

書評 (36)

藤田和史:青山裕子ほか著・小田宏信ほか訳『経済地理学キーコンセプト』
齋藤優太:近畿都市学会編『都市構造と都市政策』
岩本廣美:横山 智『納豆の起源』
香川貴志:富田一暁『大都市都心地区の変容とマンション立地』
小原丈明:日野正輝・香川貴志編『変わりゆく日本の大都市圏―ポスト成長社会における都市のかたち―』
野間晴雄:吉田国光『農地管理と村落社会―社会ネットワーク分析からのアプローチ―』
木村圭司:WANG Fahui Quantitative Methods and Socio-Economic Applications in GIS

研究部会要旨

[歴史地理研究部会]
野間晴雄:近世における島嶼濃厚空間と農法の含意―瀬戸内海の島嶼を中心に― (50)
[地理思想研究部会]
梶原宏之:実践地理学そして公共地理学―阿蘇山でのエコミュゼ活動から― (51)
渋谷 望:ジェントリフィケーションと価値闘争 (53)
[政治地理研究部会・地理思想研究部会 合同研究会]
クラウディオ・ミンカ:人種・民族をめぐる空間闘争 (54)
[政治地理研究部会]
杉山和明:神奈川県における海水浴場の健全化に向けた取組と地理的スケール―海の家の「クラブ化」問題を中心に― (60)
[都市圏研究部会]
藤井 正・神谷浩夫・涌井 格:『よくわかる都市地理学』刊行をめぐって (62)
[地理教育研究部会]
永田成文:市民性を育成する地理授業―社会的論争問題に着目して― (65)
井上明日香:第11回国際地理オリンピック・クラクフ大会報告 (66)
貝柄 徹:大学における自然地理学教育の実践と課題―地形学の視点から― (67)
福島あずさ:大学における自然地理学教育の実践と課題―気候学・気象学の視点から― (68)

彙 報 (71)

第67巻3号

論説

京都府宮津市における身近な地域の文化財・景観の社会経済評価―支払意思額と労働意思量の地域差に着目して―
・・・・・・・・村中 亮夫・上杉 和央 (1)

展望

学界展望(2014年1月~12月) (21)
総説 学史・方法論 地域研究・地誌 経済地理一般 政治地理 社会地理
文化地理 数理・計量・地理情報 地理教育 人口 村落 都市 農林業
水産業 製造業 流通・交通・サービス ツーリズム 自然環境・災害
歴史地理(先史・古代) 歴史地理(中・近世) 歴史地理(近・現代) 地図

研究ノート

京都市のタクシー業界による移動サービスの多様化
・・・・・・・・谷本 涼 (66)

書評

岩本廣美:浮田典良・加賀美雅弘・藤塚吉浩・呉羽正昭『オーストリアの風景』 (81)
香川貴志:久保倫子『東京大都市圏におけるハウジング研究―都心居住と郊外住宅地の衰退―』 (83)

例会・研究部会要旨

[例会]
廣内大助:防災研究と自然地理学―地震災害研究における変動地形学の役割と貢献― (85)
渡邉敬逸:人文地理学のフィールドワークと防災研究 (86)
[都市圏研究部会]
牛垣雄矢:現代における商業集積地の特徴と役割―商業空間の歴史的変遷を踏まえて― (88)
吉本 勇:都心商業地に誕生する新しい商業地について―1980年代の大阪・アメリカ村を中心に― (89)

彙 報 (93)

第67巻4号

論説

広域漁協下における漁場管理の構造と変容―和歌山東漁協を事例として―
・・・・・・・・崎田 誠志郎 (1)

研究ノート

明治後期と昭和前期に用いられた師範学校と旧制中学校の地理科教科書の内容比較
・・・・・・・・近藤 裕幸 (24)

滋賀県高島市朽木地域におけるトチモチの商品化
・・・・・・・・藤岡 悠一郎・八塚 春名・飯田 義彦 (40)

書評

山本俊一郎:伊東維年『シリコンアイランド九州の半導体産業―リバイタリゼーションのアプローチ―』 (56)
野間晴雄:佐々木高明『日本文化の源流を探る』 (58)
古賀慎二:中部都市学会『中部の都市を探る―その軌跡と明日へのまなざし―』 (60)

例会・研究部会要旨

[例会]
谷之木精悟:宮崎県畜産業の現状と課題―口蹄疫を乗り越えて― (62)
川久保篤志:グローバル経済下の日本の肉用牛飼養―宮崎牛の現状と産地存続への課題― (63)
中窪啓介:宮崎県,さらに世界的視座からみたマンゴー農業の展望 (64)
中村周作:宮崎県の伝統的飲食文化―だれやみ(酒と肴)文化考― (65)
[政治地理研究部会]
ラーセム・ハマーイシー:イスラエルによるパレスチナ長期占領―その意味と課題― (66)
丸山真央:「世界都市」から「スケールの政治経済学」へ―ネオリベラリズム以後の都市リストラクチュアリングの社会学の課題― (69)
サイモン・スプリンガー:Property is Violence: An Anarchist Critique of Evictions in Campodia (72)
本岡拓哉:戦後都市における河川敷居住とその立ち退き問題 (73)
[地理思想研究部会]
松岡由佳:「障がい」概念の構築を問う―地域の精神科病院を核とした精神障がい者支援の事例を中心に― (75)
村田陽平:日本におけるメンタルヘルスの地理学に向けて (77)

彙 報 (78)
2015年人文地理学会大会発表題目,特別研究発表概要 (80)

第67巻5号

論説

社会問題への対応からみるサードセクターの形態と地域的展開―東日本大震災の復興支援を事例として―
・・・・・・・・菅野 拓 (1)

研究ノート

インナーシティにおける外国人向けゲストハウス事業の実態と地域へのインパクト―大阪市西成区北部を事例に―
・・・・・・・・ヨハネス キーナー・ヒェラルド コルナトウスキ (25)

内務省における自然の風景に関する制度化の経過
・・・・・・・・水谷 知生 (42)

書評

橋田光太郎:阿部和俊『世界の都市体系研究』(60)
吉越 昭久:小野芳朗編著『水系都市 京都―水インフラと都市拡張―』(62)

例会・研究部会要旨

[歴史地理研究部会]
宮下 遥:絵はがきのなかの「つくられた」天橋立 (64)
辻本侑生:昭和三陸津波からの復興に関する歴史地理学的研究―岩手県気仙地方の沿海村落を事例に― (65)
佐藤廉也:地理資料・GISを用いてみる森と焼畑の動態 (67)
渡辺一生:農社統合GISデータベースの作成とその活用―東北タイ・ドンデーン村における土地利用および樹木利用調査への利用事例― (68)
小野田一幸・上杉和央:近世刊行大坂図研究の最前線 (69)
[地理教育研究部会・歴史地理研究部会  合同研究会]
高木 優:「地理基礎」授業づくりと「歴史基礎」との連携 (71)
原田洋一郎:高専における基礎教養科目としての地理とその課題 (72)
牛垣雄矢:教員養成課程の地理学講義―歴史的観点の有効性と合わせて― (73)
[地理教育研究部会]
野村直道:ジグソー法を用いた小学校社会科産業学習 (76)
高松昭彦:資料を批判的に読む中学校社会科地理的分野の学習 (76)
久保哲成:グループ学習を用いた高校地理Bの学習 (77)
久保哲成:地理教育ワークショップ  地理教育の小中高の連携について話そう(78)
井田仁康:ICT時代の地理教育の意義 (78)
辻 有恒:第12回  国際地理オリンピック・ロシア(トヴェリ)大会報告 (79)
[都市圏研究部会]
小泉 諒:2000年代以降の東京都心部における住宅供給と人口増減の地域的対応 (80)
西山弘泰:地方都市における空き家増加のメカニズム―宇都宮市を事例に― (81)
千葉昭彦:都市の空間構造の変容と商業集積―「中心地 – 補完地域関係」から考える― (84)
[政治地理研究部会]
成瀬 厚:地名の認識論序説―都道府県名と階層関係― (87)

彙 報 (89)
「人文地理」投稿規定 (96)
「人文地理」執筆要領【暫定版】(97)
Notes for Contributors of English Papers (102)

第67巻6号

Special Issue : MODERN MAPPING PROCESS OF EAST ASIAN COUNTRIES :FROM IMPERIAL CARTOGRAPHY TO NATIONAL SURVEY

An Editor’s Note
・・・・・・・・KOBAYASHI Shigeruru (1)
Imperial Cartography in East Asia from the Late 18th Century to the Early 20th Century : An Overview
・・・・・・・・KOBAYASHI Shigeruru (4)
Imperial mapping during the Arrow War :Its process and repercussions on the cartography in China and Japan
・・・・・・・・NARUMI Kunitada and KOBAYASHI Shigeru (27)
Japanese Cadastral Mapping in an East Asian Perspective, 1872-1915
・・・・・・・・KOSEKI Daiju (48)

和文要旨  65

書評

田林 明:元木 靖『クリと日本文明』(67)
香川 貴志:植村善博『環太平洋地域の地震災害と復興―比較地震災害論―』(69)

彙 報 (71)

2016/04/05